大黒天
大黒天とは
元々はインドで戦闘神であったマハーカーラという神様であり、日本に伝わる際、マハーとは「偉大なもの」を表し、カーラとは「暗黒」を意味することから「大黒天」の名で日本に広まりました。
「偉大な暗黒」との意味をあらわす戦闘神マハーカーラですが、その一方で財宝をもたらす力も大きいことから日本では金運、財運の神様「大黒天」として定着したのであります。
戦闘神マハーカーラ、またの名を破壊神シヴァといい宇宙と世界の破棄と再生を司る神であり、日本に伝わった時に「偉大な暗黒」との意味を持つマハーカーラの「大」と「黒」のイメージにより大黒天と定着する事となるのですが、何しろ「偉大な暗黒」との意味を持つマハーカーラが、なぜ、一般の人々に受け入れられたのか?
一説によると、日本の、大国主神(おおくにぬしのかみ)の読み方を「だいこく」とした事などにより、大国主神と大黒天を重ね合わせたことから恐ろしきイメージから平和的なイメージへと変換された説が有力なのであります。
この時に大国主神(おおくにぬしのかみ)が持っていた袋と打出の小槌が、そのままイメージされて現在の大黒天が誕生しました。
このようなことから大国主神(おおくにぬしのかみ)と大黒天は、同じ神様と思われがちですが、全く別の神様であり、ちなみに大国主神(おおくにぬしのかみ)の袋の中には万民の苦労や悲しみを閉じ込めているのに対して、大黒天の袋の中身は福で満たされていると言われています。
一方、打ち出の小槌は、金銀財宝から食料に牛に馬とありとあらゆる物を振るだけで、欲しい物が手に入り、願い事が叶う万能小槌であります。
ほんとにあったらいろんな意味でちょっと怖い万能小槌。
あれば物欲が尽きるのか?
京都では、大文字の送り火の一つ、北山にある「妙法」の法の字の麓にある妙円寺(通称:松ヶ崎大黒天)が、日本最古の都七福神まいりの寺院として親しまれております。
大黒天のご利益
大黒天のご利益は、まさに財運福徳
財運とは、財産を増やしていける運の事を言います。
福徳とは、財産にも恵まれ、幸せにも恵まれていることです。
財運福徳に当てはまるとされる大黒天のご利益
商売繁昌、五穀豊穣、出世開運、縁結び、子孫愛育、開運厄除、開運招福、寿福円満、金運、勝負運、開運
以上のご利益から大黒天は、金運、財運の神様として古くから祀られてきたのでございます。
―開運のご利益ー
豊臣秀吉の念持仏の三面大黒天
豊臣秀吉を天下人に導いた三面大黒天ほぼ原寸大で再現した公認複製像
京都市東山区にある鷲峰山 高台寺 圓徳院にて一体一体、開眼供養の御祈祷を施し、御精入れした。
豊臣秀吉の念持仏の分身。
>>三面大黒天のご利益と効果