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東寺の魅力 社寺仏閣を護る邪鬼

邪鬼とは

 

社寺仏閣の建築物その他工作物にて古来より組み込まれている邪鬼を形取った部材の「邪鬼」とは、天邪鬼(あまのじゃく)的要素が高く「ひねくれた性格」を持つ鬼として捉えられていた事が邪鬼を用いた部分により想像できます。

 

天邪鬼(あまのじゃく)は、ひねくれた性格を持つ為、上からの力(建造物重量)に反発し、同等の力(天邪鬼の力)を下から加える事により、建物が傾かず平行に保てるようにとの願いが込められているのであります。

 

このため、重量が大きな建築物の束を邪鬼に形取り、組み込んでいる五重塔もあります。
東寺の五重塔、仁和寺の五重塔、法隆寺の五重塔

東寺の五重塔
初層、北東の邪鬼

>>平安京と東寺

邪鬼にスポットを当ててみると、こんな小さな部分にも東寺の魅力は隠されているのであります。

 

東寺の魅力 お尻邪鬼
東寺の御影堂の北側に位置する「大日堂」

 

この近辺にも人知れず魅力的な邪鬼が支えてくれている鋳物の灯篭がございます。
灯篭

 

大日堂の東側にある灯篭にもしっかりと邪鬼が組み込まれており、長い年月転倒しないように灯篭を守ってくれております。

 

ここには6体の邪鬼が、組み込まれており最も注目を集めて人気の邪鬼がこれ。
お尻邪鬼

 

いまにも右足を滑らせて下に転げ落ちてしまいそうな体制で支えております。
灯篭を南側から見て北側にお尻邪鬼はいます。

 

お尻が可愛いのかご利益がありそうだからか、みんな触っていくのでお尻の部分だけピカピカにテカっているのであります。

 

灯篭の基壇の形状は六角形、それぞれ角部分を邪鬼が支えております。

 

では、その邪鬼をご紹介いたします。

 

北 お尻邪鬼

 

北西

 

南西

 


 

南東

 

北東

 

少し前までは、大日堂の西側にも同じ灯篭がありましたが、現在は、解体されて西の塀付近に置かれております。

 

在りし日の西側の灯篭にも邪鬼が組み込まれておりましたが、手作りだったため微妙に邪鬼の形状も東側の邪鬼とは違いました。

 

邪鬼とは、「たたりをする神」「物の怪(もののけ)」「怨霊(おんりょう)」など、良いイメージはありませんが「ポジションによっては、人間の強い味方となってくれる邪鬼」

 

そんな言葉が心に響き渡るのでありました。

 

 

 

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