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台風で倒壊後、荒廃していった羅城門

羅城門

 

平安京の表玄関「羅城門」は、間口約35m、奥行き約9m、高さ約21mになります。

 

間口に対して奥行が非常に短くてしかも2階建ての屋根は、重量のある瓦葺とされていたため強風に弱く816年と980年に倒壊しました。

 

980年倒壊を最後に再建されておりません。

 

当時、この羅城門をくぐればそこには道幅84mの大通りが真っ直ぐ北にのび、その先には大内裏の正門の朱雀門が小さく見えていたのでしょう。

 

朱雀門までの距離は約4キロ、横幅84mの道が4キロも続いてるだけでものすごい開放感です。

 

私はたまに京都御苑に行くことがありますが、あの中の道(通路)の幅もかなりの広さですが、現地で朱雀門の広さを想像し比較すると、朱雀大路どれだけ大きかったかが、よくわかります。

 

羅城門の2階には都を外敵から守る神様「兜跋毘沙門天像」(とばつびしゃもんてん)が安置されていました。

 

この兜跋毘沙門天は、980年に羅城門が倒壊した後、誰かの手によって救い出され、現在は、東寺の宝物館(ほうもつかん)に安置されております。

 

1200年以上前の像が、綺麗な姿で残っている事だけでも奇跡的なことだと思いますが、それだけではなく、今やはっきりとした痕跡さへ見つからない羅城門の2階に安置されていたという事実も感動的に思えます。

 

瓦の一部等が見つかった以外、基壇は見つからず1023年に藤原道長(ふじわらのみちなが)が法成寺造営に使うために羅城門の礎石を運搬した事が有力とされております。
>>TOP羅城門

 

宝物館に安置されている兜跋毘沙門天像(とばつびしゃもんてん)は、高さ1m89.4cmと、かなりの長身かつ美形であります。

>>宝物館

 

私は一度見てまきましたが。とても1200年以上前に作られたとは思えなく、保存状態が良かったです。

 

宝物館は、年に何回かの特別公開の日程にしか拝観できませんのでご確認の上、機会があれば一度は、兜跋毘沙門天様を見に行っていただければと思います。

 

現在、羅城門があった場所には石碑が建つのみです。

 

現在は、小さな「唐橋羅城門公園」となっております。

 

九条通りへの市民の通り道にもなっている羅城門跡地

 

その昔、平安京の玄関口を守っていた羅城門があったとは思えない状況になってしまいました。

 

この場所が羅城門の正面から見たところ。

 

そして、羅城門の上階に安置されていた兜跋毘沙門天様が見ておられた羅城門前の風景。

 

平安時代には確かにここに建っていたことは事実なのであります。